2月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2312
ナイス数:50
具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみの感想
面白かった!抽象化の重要性が理論的に良くわかる。上流で重要なのは個人の創造性で、下流で必要なのは、多数の人数が組織的に動くための効率性や秩序であるとの指摘には納得。上流から下流へは質から量への転換であると理解した。
読了日:02月27日 著者:細谷 功
最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法 (ACTIVE HEALTH 001)の感想
現代人が抱える文明病について、狩猟採集時代からの外的環境の変化を切り口に原因や対処法などが理論的に解説されている。個人的には価値の章で、自己連続性とは「未来の自分を具体的に想像できるか」の問題ではなく、「未来の自分の身になって、今の行動、決定が未来に及ぼす影響を実感できるようになる」ことという教えが深く刺さった。
読了日:02月20日 著者:鈴木祐
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!の感想
特に新しい発見は無かったが書いている内容は過去勉強してきた内容とほぼ一致していた。一点、インデックスファンドへの投資に関して運用資金が決まったら一気に買った方が良いというドルコスト平均法を無視した説明には疑問。
読了日:02月14日 著者:山崎元,大橋弘祐
多動力の感想
多動力とは単に仕事を効率的に進める事が出来るマルチタスク能力では無く、自分でなくても出来ることは分身に任せ、自分か楽しいと思える事だけをとことん突き止める力と理解した。全体的に上から目線なため読んでいてあまり気持ちの良い本ではない。ただ、自分の分身に働かせる方法の章の中で、「会議で発言した内容が一人歩きし、多くの人を動かしているかを考える」という思考は興味深く参考になった。イーロンマスクは服を着る時に次々に他のことに興味が湧いてきてボタンをとめる事が出来ないという。ほんとかよー
読了日:02月14日 著者:堀江 貴文
まんがでわかる 最高の体調の感想
まんがでわかるシリーズ。最高の体調。不安もまた炎症と並ぶ文明病の重大な要素の1つとの指摘に興味が湧いた。狩猟採集民は目の前の獲物であってまたの機会を待つあるいは長期的な戦略に立って意思決定を下す事は無い。当時の時間感覚は今ここがメインであり現在のように事業の計画や人生設計などより複雑な未来への不安を抱く事はなかった。そこで必要な解決策は未来を今に近づけることで心理学で自己連続性と呼ばれる考え方について学んだ。自己連続性の高さとは未来の自分の身になって考えられると言うこと。ダイエットを例に考えると良く分かる
読了日:02月11日 著者:鈴木 祐
今さら聞けない! 政治のキホンが2時間で全部頭に入るの感想
義務教育で学んだはずの政治の基礎、、、ほぼ忘れていたので良い学びになった。小選挙区制、比例代表、ブロックなど、知ってるつもりで実は良く分かっていなワードも分かりやすく解説されている。小選挙区制では死票が多く民意を反映させにくいデメリットがあるが、これを補うため比例代表制が存在するという事が理解できた。
読了日:02月11日 著者:馬屋原 吉博
話し方で損する人 得する人 (五百田達成の話し方シリーズ)の感想
Kindle無料本シリーズ。プライベートでは共感、ビジネスでは理屈という理屈は分かるが自分自信これがなかなか出来ないと反省。プライベートでも結論や答えを示そうとし傷つけてしまう事がある。あらためて相手を思いやる気持ちを意識し続けようと思った。説教の前に、あなたの為を思ってという一言を無意識で使っているかも知れないが、当て付けがましく相手に響かない言葉であり気をつけるべし。
読了日:02月07日 著者:五百田 達成
自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書の感想
Kindleで無料だったので読んでみた。三国志の孔明が指示待ち人間製造機であったと馬謖を斬るエピソードで指摘した内容は納得。自分の才能に自信があり自発的に物事を考える人ほど事細かに指示される事を嫌うという典型的な例であった。
読了日:02月06日 著者:篠原 信
全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室【戦略編】の感想
現代貨幣理論MMTがよく分かる。自国通貨を発行する国家ではデフォルトにならないのでハイパーインフレにならない限り財政出動は拡大すべきという理論だが、デフレ化にある我が国では、財政赤字緊縮、消費税増税など全く反対の財政政策が行われていると言う現状。これはエリート官僚のグローバルな認識共同体の交流が長きに渡り続いている事にあるとの指摘。リベラル派がマルクス主義の衰退に伴い本来の階級視点からアイデンティティに移り変わり今では富裕層に有利なグローバル化を支持する立場になったのは皮肉な結果と感じた。
読了日:02月06日 著者:中野 剛志
目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】の感想
日本がデフレから脱却できない理由を歴代の日銀総裁、副総裁に就任していた経済学者達の理論を痛烈に批判しながらも非常に分かりやすく解説されている。デフレ脱却には金融緩和だけでは無く赤字拡大してでも財政出動し公共事業創出→需要拡大に繋げるべきだと言う理屈には納得。但し、生産性向上を促進する規制緩和、自由化などはすべきでは無いという指摘に関しては、グローバルな社会では競争力低下に繋がるため現実的では無いのかなと感じた。
読了日:02月01日 著者:中野 剛志
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