最近キャリアコンサルタントという言葉を耳にすることが増えた方もいると思います。
個人が主体的にキャリアを形成していく時代といわれておりますが、具体的にどのように行動に移せば良いのか分からない方が殆どかと思います。
そのような方のお手伝いをする存在がキャリアコンサルタントという職業で、厚生労働省は2024年度末までに10万人に増やす数字目標も立てている今注目されている国家資格というわけです。
そして、わたくしロイは半導体技術者として企業で働くかたわらキャリアコンサルタントという側面もあり、将来はキャリアコンサルタントとしての独立を計画しています。
キャリアコンサルタントに興味はあるけど、どんな仕事なのかよくわからない人も多いのではないでしょうか?
今回はそんな人のためにキャリアコンサルタントの仕事内容や、必要要件、働く場所、年収などをシリーズでお伝えしますので参考になれば嬉しいです。
- キャリアコンサルタントとは
ではキャリアコンサルタントが具体的に何をする人なのか?
なぜキャリアコンサルタントが必要なのか?
解説していきます。
キャリアコンサルタントは何をする人か?
キャリアコンサルタントは今大注目の国家資格で、学生・求職者・在職者等を対象に職業選択や能力開発に関する相談・助言を行う専門職のことを言います。
そしてキャリアコンサルタントは、その名の通り、キャリアをコンサルティングする人です。
厚生労働省では、このキャリアコンサルティングの定義を以下の通りとしています。
噛み砕いて説明すると、
「転職したいけど他に得意なことないからなぁ?」
「結婚しても仕事は続けたいけど出来るか心配だなぁ」
「あと3年で定年退職だけど年金だけでは心配だから働きたいなぁ」
等々
誰にでも起こりうる人生の分岐点や悩みに直面した際に、どのように考え行動に移していくのかをサポートする存在がキャリアコンサルタントです。
何故、今キャリアコンサルタントなのか?
先ほどもお伝えした通りキャリアコンサルタントは今大注目の国家資格なのです。
社会環境の変化
日本は戦後の人口拡大期は作れば売れる時代で製造業を筆頭にGDPを押し上げてきました。
空前絶後の好景気が長らく続くも、1991年バブル経済の崩壊、2008年リーマンブラザーズ経営破綻からの世界同時不況と日本経済は失われた30年と言われるほど長きに渡り低迷期を彷徨っています。
このような長い経済不況により、日本型雇用の代名詞とも言える終身雇用制度、年功序列の慣行は失われつつあります。
雇用環境は大きな転換期を迎えており、変化しなければ企業も生き残れない時代
となっているのです。
個人の置かれた環境の変化
各個人の仕事観にも変化が現れてきています。
働き方改革に後押しされ、「ワークライフバランス」がクローズアップされています。
人生は仕事だけでなく、プライベート含め充実させるために、自分の希望する生き方に合わせた職業や働き方を考えるようになりました。
また100年ライフとも言われる長寿命社会が到来し、定年退職後の金銭的問題含めたセカンドライフの過ごし方も今まで以上に深く考え人生設計していく事が重要になりました。
一方で、1つの企業における継続的で安定的な終身雇用の中で「キャリア」を築くことは困難になりつつあり、自らの価値観・職業観・人生観に基づいて、
個人が主体的にキャリアを形成していく必要性が生じてきた
のです。
同資格を持つ人を、厚生労働省は2024年度末までに10万人に増やす数字目標を立てています。
キャリアコンサルタント試験の受験資格
キャリアコンサルタント試験は、次のいずれかの要件を満たした方が受験できます。
・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
・上記の項目と同等以上の能力を有する者
まとめ
今回は、今、何故キャリアコンサルタントなのか? 背景には社会的な変化がある事を解説しました。
まだまだ認知度の低いキャリアコンサルタントですが、少しでもキャリアコンサルタントに興味を持って頂けたのであれば幸いです。
次回はキャリアコンサルタントの具体的な仕事内容やキャリアコンサルティングでどのように個人をサポートするのか等を説明したいと思います。
キャリアコンサルティングの基本的な流れは以下6ステップになりますので各々要点を分かりやすくお伝えしていきます。
②問題の把握
③目標の明確化
④方策の検討
⑤意思決定と行動化
⑥終了
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