これから「無くなる・減る仕事(10選)」と「生まれる・増える仕事(10選)」

キャリコン

昨今、第4次産業革命でAIが仕事を奪う時代と言われていますが、

日本で実生活を送るなか、そのような実感はあまり無いのではないでしょうか?

悲観的な情報が蔓延しているなかで、

具体的に仕事が無くなっていっている実感が無く

情報と現実のギャップに対し、

「漫然としたモヤモヤした感じ」や「得体の知れない不安」を感じている人も多いと思います。

このように漫然な不安を抱えた人が、将来へ向けて前向きな行動へ移すことができるよう

今回、「これから無くなる・減る仕事」と「これから生まれる・増える仕事」について

具体的な職業とその理由について経済産業省のデータなどを使って解説しますので

参考にして貰えれば嬉しいです。

これから無くなる・減る仕事(10選)

◆◆◆ 確実に減る仕事 ◆◆◆

① 管理職

② 一般事務職

◆◆◆ 理由 ◆◆◆

①管理職

 ・不当に給料が高く組織から見るとなるべく減らしたい動機となる

  ・また、組織を管理するだけならばAIでも出来る

  ・いや、むしろ人間よりもAIの方が得意とする領域

 ②一般事務職

  ・付加価値を生みにくい仕事

  ・それなのに人材が多いため支払われるコストが大きい

  ・特殊能力が不要でありAIに簡単に取って変わられる

例として2つを挙げましたが、生産性が低く、コストがかかる仕事は優秀なAIにシフトされます。

このように価値観が移り変わっていく中で、あらゆる職種にこの市場原理は当てはめられます。

それでは、「これから無くなる・減る仕事 10選」を解説していきます。

管理職

管理するだけの管理職はAIで十分こと足ります。

具体的な職業ではありませんが、数多くの職業に対して「管理職は不要」となります。

例え「経営者」であっても

管理するだけの人はAIに簡単に代替え可能ですから不要になります。

ビジョンを語れない経営者は消える運命なのです。

秘書

秘書の仕事は減る方向になります。

サポート業務は人の手から解放し生産性を上げること

これが低迷した日本経済の中で企業がまず手を打つべきことだからです。

経営幹部のスケジューリングや資料整理などいわゆるオフィスワークは

オフィスソフトに搭載されたAIに代替させます。

実際、AIがレストランに電話をかけ予約するサービスは始まっています。

iphoneではSiriがバーチャル秘書として活躍する日も近いでしょう。

但し、対人能力が問われるコミュニケーションの潤滑油的な仕事は残ります。

という事で、「秘書」の仕事は無くなることはありませんが業務範囲が限定されていきます。

営業職

ファンのいない営業職は存在意義が無くなります

AIは嘘をつきません。

商品価値を過剰に訴求することがないのです。

人間よりもAIの方が信頼性されるようになると

「ファン(フォロワー)」がいる営業職だけが生き残るようになります。

弁護士

給料の高い弁護士もAIに取って代わられます。

弁護士は過去のデータに基づいて判断することが多い仕事です。

判例に解説のつく日本の司法ではタスク自体が思っているより単純です。

要はAIの得意分野なのです。

人為的なシステムの中で人間が判断を下すだけで不当に高い給料が支払われる構図は

先ほど説明した経営、管理職に似通ったところがあります。

裁判官や検察官も同様ですので淘汰される可能性は高いです。

もっとも法律の壁が高く、今すぐになくなる職業ではありませんが、

AI学習により取って代わる事が可能な職種の一つなのです。

会計士・税理士など士業

法律関係の仕事はAIの得意分野です。

現状でも、ある程度の自動化が進んでおりネットでの代替えサービスが提供されています。

確定申告など、昔に比べ人間に頼ることが少なくなったという実感もあります。

人と人、地域と人とを繋ぐ血の通ったサムライ(士)業以外は減っていくでしょう。

介護職

介護職はサービスの提供内容が変わります。

新型コロナなどによる感染症リスクの高い仕事です。

ただ、これからますます高齢化の時代であり、介護の需要は伸びます。

もちろん肉体労働的な介護ワークはロボットに代替されます。

これからの介護職は、介護される人に寄り添うような人間にしかできない

仕事へと価値感がシフトしていきます。

介護の仕事が減るか増えるかは、今後どれだけの価値が提供できるようになるか

業界が仕組み、システムを変えることが出来るかにかかっています。

学校の先生

学校が対面教育からオンライン教育へ移り先生の需要が減っていきます。

新型コロナ禍でオンライン授業のインフラが急速に整備されました。

新型コロナ以前から教員不足が叫ばれています。

このような背景から教育の仕組みがここ数年で激動すると予想します。

AIは個々の生徒に合ったカリキュラムを提供できます。

既に塾などの教育サービスでAI学習が始まっています。

厳しいですがデジタルに弱い先生は不要な時代になっていきます。

銀行員

最も早く無くなる仕事が銀行員と言われています。

銀行の三大業務といわれる、預金・融資・為替業務すべてAIに代替え可能です。

付加価値は全くありません。

地方銀行に勤めている人は余程の理由がない限り転職をお勧めします。

今後、銀行が生き残るにはブロックチェーンをいかに取り入れて

価値あるサービスを提供できるかにかかっています。

ドライバー

自動運転がドライバーのニーズを奪います。

これは言わずもがな、自動運転やシェアカーなど

不可逆的な社会に流れにあらがうことはできません。

uber配車サービスこそ日本では法律の壁もあり社会実装に至っていませんが

これも時間の問題でしょう。

タクシー運転手はただ人を乗せ現地に運ぶというだけでは生き残れません。

不愛想な人が多い業界ですが、人にしか出来ない笑顔で、ローカル情報含めた

対話ベースでいかに価値提供できるかにかかっています。

コンビニ、スーパーのレジ打ち

完全無人レジは中国など他国ではすでに何年も前から始まっています。

遅れている日本でさえ、スーパーでのセルフレジは数年前から身近なものになっています。

完全無人レジとしては、「Amazon Go」が知られています。

日本でも、「TOUCH TO GO」など日本版「Amazon Go」が

高輪ゲートウェイ駅構内ほか東京都内に続々出店中です。

店舗に実装された複数のカメラやセンサーで商品を認識し、

顧客がカゴに入れ店をでるときには、顧客が何を購入したかAIが解析を済ませ、

スマホアプリで自動精算するシステムです。

日本ではまだシステムをサポートする補助店員は店舗に一人程度配置

されていますが、レジ打ち業務は廃止される運命からあらがうことは出来ません。

これから生まれる・増える仕事(10選)

将来性のある仕事を選ぶ方法としては、

やはり「AIに代替されにくい仕事かどうか」を基準のひとつと考えます。

例えば、人間の心に訴える感性が重要な仕事はAIでは不可能です。

コピーライティングやデザインなどはその代表といえます。

また、人対人の対応が必要な仕事も、AIにはできない仕事です。

カウンセラー、医療など人との関わり合いが深い領域は今後も伸びていくでしょう。

IT業界

数ある業種の中でもIT業界は最も将来性が期待できます。

下図は具体的な新卒 IT 人材入職数の推移です。

「情報処理・通信技術者」としての就職者数及び IT 人材としての就職割合
※ 2018 年以降は、みずほ情報総研が 2010 年以降のトレンドをもとに試算した値
(出所)文部科学省「平成 28 年度学校基本調査」をもとにみずほ情報総研作成

IT人材は多様な業種で必要とされており、今まではアナログが主流だった場所へもITは進出しています。

例えば、金融、農業、広告、教育、医療など応用範囲が広いのが大きな特徴です。

成長著しいIT業界で、人材不足が悩ましく完全に売り手市場の業界なのです。

高スキルのプログラマーやSEは今後ますます需要が増えていきます。

ドローン業界

2025年で3兆円規模の市場と言われるドローン業界も間違いなく伸びる業界です。

ドローンの世界市場規模予測(軍需と民需計)

2025年のドローン市場規模は世界で約2.9兆円へ、矢野経済研究所の調査 - BCN+R
矢野経済研究所は、軍用から民生用までのドローン(UAV、UAS)などの無人航空機とそのシステムを含めて世界のドローン市場を調査した。

今後もさらなる活用が期待されており、応用分野の広い業界に成長します。

  • 物流分野
  • 建築分野
  • 通信分野
  • 医療分野
  • 空撮分野
  • 農業分野

人間が立ち入るところの出来ない危険な箇所への探索にも活用されます。

災害大国の日本では被災地の救助用として活躍を期待しています。

AIとの連携技術も開発されており、今後さらなる技術の進歩と比例して活躍の幅も広がっていきます

エンタメ

新型コロナ禍での巣ごもり需要の筆頭ともいえる

動画配信やゲーム、アニメや映画などといった、

人を楽しませる産業がエンタメ業界です。

以下がエンタメ業界トップ企業のソニー株価チャートですが

5年前より右肩あがりに推移しており、直近半年ではその傾きが

更に急峻になっていることが分かります。

現在でもYouTubeやゲームのように、IT技術を使ったエンタメコンテンツが急伸しています。

エンタメ業界で今後さらに注目されているのはVR技術を駆使した体験型ビジネスと考えられます。

新型コロナ禍による対面型ビジネスの衰退に反しバーチャルリアリティのビジネスが伸張するという構図です。

5G通信がより本格的に導入されていけば、今後はますます身近なものとなっていきます

ネット広告

スマホやパソコンを利用したデジタルマーケティングはIT業界の中でも特に勢いのある成長をみせています。

日本のBtoC-EC市場規模の推移(単位:億円)グラフの画像

引用元

電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました

最近では、テレビよりもYouTubeを見る人が増えていたり、テレビショッピングよりもネット通販で買い物を楽しむ人が増えたりしています。

これも新型コロナで成長が加速した業界の一つです。

農業

少し意外に感じる人もいるかもしれませんが、農業もこれから伸びる可能性を大いに持っています。

農業は担い手の高齢化によって働く人が減ってきています。

また耕作放棄地が拡大していることも大きな問題です。

そんな中、世界的にみて食料自給率の低下は課題となってきているため、

農業に対するニーズは今後高まっていきます。

農業はIT、ドローンなどの活用によって生産性を大きく向上させるポテンシャルがあります。

農業業界は間違いなく今後成長していく分野なのです。

フリーランス業

働き方改革の影響もあり、最近ますます注目されることの多いフリーランス業です。

近年、厚生労働省がフリーランスを保護するしくみとして

最低報酬の規定を検討しはじめるなど、国をあげてフリーランス業を

推進しようとしています。

政府がフリーランスを推進する背景には以下の意図があります。

  • 労働人口の減少防止
  • 働き手の生産性向上
  • 長時間労働の防止
  • 終身雇用崩壊への対処

今後はフリーランスに関する制度や環境もよい方向へと改善されます。

また、ネット上で仕事を獲得できるクラウドソーシングサービスなどの

プラットフォームも新しいビジネスモデルです。

個人対個人のスキルシェアというビジネスもネットで始まっています。

多様な働き方が求められているこれからの時代において、

フリーランスは今後ますます増加していく領域になります。

医療・ヘルスケア

医療業界は今後も成長が見込まれる業界です。

特にヘルスケア事業に勢いがあります。

ヘルスケアとは本来、健康の維持や促進を目指す行為を指しますが、

自分で治療を行うセルフメディケーションという意味もあります。

ヘルスケア事業では2020年の8月にはGoogleも保険事業へ参入しました。

また、ヘルスケアに関するスマートフォンアプリは色々な種類がリリースされています。

オンラインで処方箋サービスも登場しています。

多くの大手企業がヘルスケア事業に参入しており、将来性は高いです。

また介護業界については、高齢化社会の日本では当然需要が増えます。

だからといって確実に成長が見込まれる領域とは言えません。

介護はAIやロボットでフォローできる部分がかなりあります。

ただ、人手が必要な場面が多い業界ですし、

人に気持ちを寄り添うことができるのは、人しかいませんので

サービスの内容次第では伸びる可能性はあります。

自動車業界

まだまだ自動車業界は伸長します。

Connected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、

Shared(シェアリング)、Electric(電動化)といった

「CASE」と呼ばれる新しい領域で技術革新が進む中、

クルマの概念、付加価値も大きく変わろうとしているのです。

そんな中、OEMと言われるTOYOTAやFORD、フォルクスワーゲンのような

車の最終製造メーカーの力は徐々に衰退していくでしょう。

このOEMをトップとした車産業のピラミッド構造は大きく形を変えていくことになります。

いまメガサプライヤーと言われるBOSCH、CONTINENTAL、DENSOなどの電装メーカーが

自動運転技術含め次世代の移動通信技術の研究開発に力を入れています。

覇権争いに目が離せませんが、移動の総量はコロナ後でも増加するという見立てもあり

まだまだ世界経済をけん引していく業界というのは疑いの余地がありません。

半導体業界

上記の自動車業界やスマホなどのIT関連など伸長領域になくてはならない圧倒的存在が半導体です。

製造業が海外へシフトし、先進国での製造業ではコスト競争力がなく成り立たなくなっていました。

半導体業界も多分に漏れず、自国で設計開発した製品を

コストの安い東南アジアのFABで製造するファンダリーという

ビジネスモデルが主流となっていました。

そんな中、2020~2021年にコロナ巣ごもり需要も手伝い

スマホ、パソコンなどに使われる半導体が需要が爆増し半導体価格が急騰しました。

またアジアに集中した半導体製造が仇となり半導体の供給が不足し

世界経済を鈍化させるキッカケになったのです。

これを受け、アメリカを筆頭に半導体の自国製造への回帰が進んでいます。

日本でもルネサスが車載用マイコンを台湾から自国工場に引き上げ製造を再開しています。

半導体はIT、自動車など広範囲な業界で使用されている部品であり、

半導体製造のみならず

半導体製造装置メーカー、半導体材料メーカーも躍進していきます。

ロボットオリンピック業界

最後に今後の誕生を予想する業界です。

(これに限っては、すみません、妄想の世界です)

その名の通り、ロボットのオリンピックです。

各国で開発されているロボット技術を駆使し、格闘技、陸上競技、球技のみならず

音楽、計算、IQテストなどを決められたルールの枠組みでロボット同士が対決するものです。

各国が国の威信をかけオリンピックロボットを開発し、

出場したロボットは大会終了後は新興国に引っ越して

経済発展に尽力をつくす第二の人生を送るのです。

こんな社会が来れば楽しいなぁと本気で思っています。

Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)!かなと

まとめ

激動の世の中を過ごすなか

「漫然としたモヤモヤした感じ」や「得体の知れない不安」を感じている人が

将来へ向けて前向きな行動へ移すことができるよう

「これから無くなる・減る仕事」と「これから生まれる・増える仕事」10選を紹介しました。

生産性が低く、AIに代替えできる仕事の未来はありません。

裏を返せばAIに代替えされない仕事の付加価値はどんどん上がっていきます。

上記はあくまでも一例ですので、「AIに代替えされない仕事は何があるだろう?」という

想像をしながら今から学ぶべき領域、進むべき道について考えてみてはいかがでしょうか。

本記事が、これからのキャリアプランを考える際の一助になれば幸いです。

以上

 

 

 

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