前回の記事
キャリア理論【仕事選びで失敗する3つの理由】
https://soromove.com/career-design-theory-3-mistakes/
で解説した通り、仕事選びで失敗する理由は
「視野狭窄」 にあります。
特定の選択肢にのみ意識が向かい、
それ以外の未来の可能性に頭がいかなかった状態です。
この問題の解決に向けて、頭を解きほぐし
多くの可能性に視野を広げるにはどうすれば良いのか
について解説します。
就職や転職活動中で仕事を選びに悩んでいる人や、
将来後悔しないためにどういう進路に進むべきか考えている若者世代の人達
には特に参考になると思います。
それでは「仕事選びを成功させるための5つの基準」を紹介します。
自由を感じられるか
- 毎朝、同じ時間の満員電車で通勤し
- 締め切り、ノルマに追われ毎日遅くまで残業
- 毎日会社と家の往復だけで
- 趣味や好きなことをする時間が全く取れない
- 歯が痛いのに歯医者に行く時間もない
- 恋人とデートの時間もない
- 恋人を作る余裕すらない
- 結婚なんて夢のまた夢
「自由」を選択肢に入れずに仕事を選んでしまうと
このような悲惨な生活を送ることになるかも知れません。
どのような仕事であれ無制限の自由が与えられることはありませんが
もし企業で働くのであれば
少しでも「自由度が高そうな会社を選ぶ」ことが重要です。
以下が求職時の情報収集時や採用企業との面接時に確認すべきポイントです。
● 時差通勤
● 時間単位有給休暇
● テレワーク、在宅勤務
● 社内求人、転職制度
最低限、上記の制度が認められている会社を選ぶよう心がけましょう。
達成感があるか
男子ならジグソーパズルやプラモデル作りなど
女子なら編み物や裁縫など
没頭した経験がある人も多いと思います。
なんとも地味な作業ですが、完成したあとの
「達成感」
は何事にもかえがたい喜びですよね。
仕事も同じで、日々の業務で「達成感」を得ることが重要です。
モチベーションの維持、向上に大きく貢献するのが「達成感」なのです。
企業で働く選択をしているならば
求職時の情報収集時や採用企業との面接時に以下内容は確認してください。
● 仕事の成果がフィードバックされる仕組みがあるか?(目標管理など)
仕事が前進したとき、仕事を完遂したときに
成果に対し組織から正当な評価を得られるかどうかで
取り組む仕事に対する「達成感」は大きく変わります。
人間には「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」
という「承認欲求」という本能があります。
評価のフィードバックを受けることで「承認欲求」が満たされ
幸福感が得られるというわけです。
攻撃型か防御型か
自分自身のタイプが
「攻撃型」なのか「防御型」なのかによって
適した職種が大きく異なります。
これは人間のパーソナリティを二種類に分けたもので
以下の「促進予防焦点尺度」と言われるテストで判別できます。
促進予防焦点尺度
16個の質問に次の7点満点で回答してください。
2:ほとんど当てはまらない
3:あまり当てはまらない
4:どちらとも言えない
5:やや当てはまる
6:かなり当てはまる
7:非常に当てはまる
質問内容
②私はたいてい、悪い出来事を避けることに意識を集中している。
③私はたいてい、自分の将来が成し遂げたいことに意識している。
④どうやったら失敗を防げるかについて、よく考える。
⑤私は、自分の理想を最優先し、自分の希望や願い・大志を叶えようと努力するタイプだと思う
⑥自分の責任や役割を果たせないのではないかと、よく心配になる
⑦恐れている悪い出来事が自分に降りかかってくる様子を、よく想像する
⑧私はたいてい、人生において良い結果を上げることに意識を集中している
⑨職場(学校)での私は、仕事(学業)で自分の理想を叶えることを目指している
⑩どうやったら良い成績が取れるかについて、よく考える
⑪将来どんな人間になりたいかについて、よく考える
⑫目標とする成績が取れないのではないかと、よく心配になる
⑬こうなったらいいなと願っていることが叶う様子を、よく想像する
⑭職場(学校)での私は、仕事(学業)での失敗を避けることを目指している。
⑮自分が将来そうなってしまったら嫌だと思う自分像について、よく考えることがある
⑯私にとっては、利益を得ることよりも、損失を避けることの方が大事だ
判定方法
● 防御型の質問:2,4,6,7,12,14,15,16 全て足す
● 上記の質問の点数を足すことで自分のモチベーションタイプが判断できます。
● 合計点が多い方が自分の型という事です。
各タイプに適した仕事
「攻撃型」 進歩や成長を実感しやすい仕事を探す
アーティスト、
テクノロジー系、
ソーシャルメディア系、
コピーライターなど
「防御型」 安心感と安定感を実感しやすい仕事を探す
技術者、
経理係、
データアナリスト、
弁護士など
評価基準が明確か/ビジョンが明確か
評価基準の明確さとは
信賞必罰がハッキリしていることです。
「功績あればこれを賞し、過ちあればこれを罰する」
という経営の王道を取っているか。
人間は、自分の幸福を他人との比較で決める生き物です。
特に「賃金の不公平感」には、ことのほか敏感です。
ここが明確でないと不満が積もっていつか爆発します。
もうひとつ大事なのは
「ビジョンが明確化され共有されているか?」
です。
以下のような職場ではモチベーションが上がりません。
● 上司によって言うことがバラバラ
● 上からの指示が一貫せず、指示内容がころころ変わる
以下の2点は、採用面接や転職エージェントとの面談でチェックしてください。
2.会社のビジョンは明確か。ビジョン実現に向け中期計画は具体的に策定されているか
仕事の範囲は多様であるか
経営者側の視点では従業員には特定の役割を与え、その業務を徹底させることにより
その分野での社員のスキルは上がり
コスト面や効率性に於いて生産性があがることになります。
ただし、このように経営の効率が最大化したからといって
従業員の幸福度が上がるわけではありません。
人間はどのような変化でもすぐ慣れてしまう性質があります。
大事なのは日々の仕事で変化を感じることができるかという事です。
以下の2つの条件を満たす職場は、あなたの幸福度は高くなります。
● 業務の内容がバラエティーに富んでいる
プロジェクトの川上から川下まで関わることができるような仕事を選択すべきでしょう。
アパレル業界で販売員として入社したとします。
その中で、
新しい服の企画立案へも参画でき、
デザイナーへ要望を伝えることもできた上で
完成した商品を自ら販売できれば
単に販売員として服を売るだけの仕事よりも満足感を感じることが出来ますよね。
このように一気通貫して全工程の仕事に関与できる仕事は少ないかも知れませんが
仕事選びのポイントとして押さえておいて下さい。
まとめ
本記事では「仕事選びを成功させるための5つの基準」を紹介しました。
2.達成感があるか
3.攻撃型か防御型か
4.評価基準やビジョンが明確であるか
5.仕事の範囲は多様であるか
将来後悔しない仕事を選びとして
上記5つの基準を念頭に置いて、多くの可能性に視野を広げてみて下さい。
本記事が、皆さんの就職、転職活動の一助になれば幸いです。
以上
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