2021年3月
海外からの顧客受け入れ断念が決定されたとのことで、
新型コロナの状況を鑑みるとやむを得ないベストな選択だったのではないかと思います。
直接的損失は合計約1,000億、波及効果を含んだ経済的損失は
約2,000億円にのぼるとの事です。
この判断があたえる経済影響は専門家に任せるとして、
「海外向け販売済チケットの行方がどうなるの?」
「日本で追加販売は?」
等の疑問についてシミュレーションしてみました。
結論、
海外向け販売済チケットは払い戻されるが、
国内向けにリセールされる可能性はかなり低い
と考えます。
チケットの抽選で外れまくった人、
リセールを心待ちにしている人には残念な報告になりますが、
具体的な理由を解説します。
また、復興五輪、新型コロナ禍というキーワードから
今回の東京パラリンピック、オリンピックに期待することも
オマケでまとめましたので読んで頂ければ嬉しく思います。
販売済海外向けチケットの行方はどうなるの?
約60万枚の海外向け販売済チケットについては、当然のことながら払い戻しで対応するようです。
また、日本国内に販売済の約445万枚のチケットのうち、約18%にあたる約81万枚がキャンセルで払い戻しされたとの事です。
現時点未キャンセルは445万枚ー81万枚=364万枚
このキャンセル分のリセールがあるのか否かがまだ未決定のようです。
当初、五輪でのチケット総販売枚数は900万枚程度(内、国内一般販売が700万枚)を予定していたようです。
仮に入場者数を収容人数の半数に制限したとすれば、一般販売の上限は350万枚しかない事になります。
という事は???
収容人数次第ですが人数制限50%の場合だと、上限350万枚に対し、購入済が361万枚もあるので、払い戻されたチケットがリセールされる可能性はかなり低いと思われます。
もちろん、収容人数制限以外にも一般以外のスポンサー等販売分の状況にもよりますが、もしリセールがあったとしても販売枚数は相当少なく競争倍率はかなり高くなると予想します。
私、過去のチケット抽選で1次、2次とも落選でしたが、次もゲットするのは厳しそうです。。。
が、何が起きるかわかりませんので、皆さんも希望は捨てず待ちましょう!
東日本大震災からの復興が加速するようなオリンピックを期待
あの悪夢のような出来事から10年経過。
「復興五輪」という言葉は被災地の方々の心情を汲み取るとなんとなく軽いような、当てつけがましいような、そんな違和感を覚えますが、スポーツの力で被災地の皆さまの心の復興の一助をという思いには共感します。
被災地の復興は確実に進んでいますが、福島原発などへの風評被害は根強く残っており、今回の五輪が世界中の方々へ安全、安心をアピールできる絶好の機会と考えています。
聖火リレーのスタートは福島県のJヴィレッジ、宮城県ではサッカー、福島県ではソフトボール、野球が開催されるそうです。
メディアやネットで被災地で開催される競技をただ放送するのでは無く、風評被害を撲滅するために、何をどのように情報発信していくのか重要な課題と思っています。
例え海外からの顧客が来れなくなったとしても、デジタル技術を駆使し東北の魅力を伝え、被災地の復興が更に加速するように、新型コロナが終息した暁には世界中から多くの人が集まる切っ掛けとなるようなオリンピックを切に願っています。
デジタル技術を駆使したニューノーマルな五輪のあり方
新型コロナ渦での開催となる東京五輪は海外からも厳しい視線でチェックされる事は容易に想像がつきます。
「史上最高なイノベーティブな大会」を目指す日本に取って、海外からの顧客受け入れ断念などの逆境をチャンスと捉え、スポーツの新しい見せ方や新しい観戦の方法などを世界中に発信していく事を期待しています。
東京五輪でやって欲しいこと
- AI、ロボットによるボランティアの代行
- ドローンによるダイナミックなライブ中継
- 世界記録バーチャルアバターとの競争
- 選手村での現地食材を使った食レポとネット通販のコラボ
- 視聴者による選手へのオンラインインタビュー
- 各国選手団のお宝ネットオークションによる募金活動
大会組織委員の皆さまに期待しています。
選手の家族だけでも受け入れることが出来れば
今回の決定で入国ができなくなったのは一般客で、大会関係者は日本に入国できる可能性があるとの事です。
関係者の範囲については確定しておらず、今後の議論されるようですが、スポンサーだけでなく選手の家族、恋人なども入国対象となれば、選手にとって、これほど嬉しい事はないと思います。
私ごとですが、まだ幼稚園児のころに両親が離婚し、その時から父とは疎遠になりました。
ただ年に1回の小学校の運動会には父が遠方から必ず応援に駆け付けてくれていました。
それがたまらなく嬉しく、いつも以上にはりきって頑張れた事を今でもよく覚えています。
選手にとっては4年に1度、いや人によっては1生に1度の大きな舞台です。
今まで近くで支えてくれた人が本番の舞台でも傍で応援してくれる事がどれだけ大きな力になるか言うまでもありませんね。
今回の東京オリンピック、パラリンピックが今まで以上に選手ファーストな大会になることを心より願っております。
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